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市民が政治について考えるための入門書と映画50作品

   

政治に興味を持たれた方へ

衆議院選挙も間もなく投票日ですね。選挙をきっかけに政治に興味を持たれた方もいるかと思います。そんな方のために私が今までに読んだ政治関連の入門書や映画でお薦めのものをリストアップしてみました。いずれも平易に深く読み解いていける本を基準に選定しています。

政治とはどのような考え方に立って運営されているのか、この国でいま何が問題となっているのか、書籍や映画を通じて考えるきっかけになれたら幸いです。

政治思想入門

三酔人経綸問答

明治時代に書かれた中江兆民の政治小説。南海先生のもとに洋学紳士と豪傑君が訪ねてきて政治問答を展開します。洋学紳士は武力の放棄と非戦による理想論を主張し、豪傑君は武力介入も含めた現実論を展開します。それを聞いていた南海先生は中庸を説きます。現代日本にも通じるテーマがわかりやすく描かれています。現代語訳されていて読みやすいです。

三酔人経綸問答 (岩波文庫)

三酔人経綸問答 (岩波文庫)

自由主義の再検討

近代自由主義とはどのような政治思想なのか、社会主義による自由主義批判とはどのようなものであったのか、現代の自由主義にはどのような問題があるのかが分かりやすく解説されています。この本を読むことで近代から現代へ至る政治思想史の大きな流れを掴むことができると思います。

自由主義の再検討 (岩波新書)

自由主義の再検討 (岩波新書)

権威と権力 いうことをきかせる原理・きく原理

権威と権力の関係について解説した本です。権力は強制的に言うことをきかせる力ですが、権威は自発的に言うことに従うようにさせる作用です。対話形式ですので理解しやすいと思います。権力と権威の関係の中で人間は自律的に思考することができるのか考えさせられます。この本で権力の作用について興味を持たれたら宮台真司『権力の予期理論』もお薦めです。

権威と権力――いうことをきかせる原理・きく原理 (岩波新書 青版 C-36)

権威と権力――いうことをきかせる原理・きく原理 (岩波新書 青版 C-36)

権力の予期理論―了解を媒介にした作動形式

権力の予期理論―了解を媒介にした作動形式

政治・経済用語集 倫理用語集

政治について基礎から学び直したい場合、高校の政治・経済や倫理の教科書はとても分かりやすい解説本となります。教科書を通読する時間を取ることが難しい場合は用語集でキーワードを押さえることも良いでしょう。特に山川出版社の教科書・用語集がお薦めです。

政治・経済用語集

政治・経済用語集

倫理用語集

倫理用語集

境界線の政治学

近代の政治は様々な境界線を引くことによって支えられてきたという視点に立って、境界線を巡る政治学を解説した本です。寛容と差異の箇所ではリベラルーコミュニタリアン論争やナショナルマイノリティ、移民を巡る論争も解説されています。社会契約や闘争論を巡る議論もわかりやすく解説されており、現代政治を複眼的に把握することができると思います。

境界線の政治学 増補版 (岩波現代文庫)

境界線の政治学 増補版 (岩波現代文庫)

国家

主人公ソクラテスが様々な人物との対話を通じて正義や国家について明らかにしていきます。正義は得になるのか、個人の正義と国家の正義の違いとは何か、一部の優れた人物が統べる政治と民主政治のどちらが望ましいか、腐敗をどのように防いでいくかなど、現代政治に通じるエッセンスが凝縮されています。古代の哲学書で分厚いですが対話によって話が展開していくので読みやすいです。

国家〈上〉 (岩波文庫)

国家〈上〉 (岩波文庫)

国家〈下〉 (岩波文庫 青 601-8)

国家〈下〉 (岩波文庫 青 601-8)

大衆の反逆

大衆社会の研究に関する古典です。平均人と高貴な人とでは何が違うのか、大衆が権力を握った場合にどのような問題が起きるのか、大衆心理とはどのようなものであるのかが分析されています。やや大衆社会批判とエリート主義の視点に立ちすぎである面もありますが、その内容は現代にも通じるものでポピュリズムを分析していく際にも手助けとなります。大衆社会に興味を持たれたら、ハーバーマスの『公共性の構造転換』で近代における公衆と公共圏を勉強してみるのもお薦めです。

大衆の反逆 (ちくま学芸文庫)

大衆の反逆 (ちくま学芸文庫)

公共性の構造転換―市民社会の一カテゴリーについての探究

公共性の構造転換―市民社会の一カテゴリーについての探究

現代議会主義の精神史的状況

ナチスの公法学者となったカール・シュミットの本。ワイマール体制への幻滅から議会主義と民主主義をわけて批判しました。その批判には現代に通じるものがあります。シュミットの本の中でもこの本は岩波文庫で出ているので書店でも入手しやすいと思います。この本を読んでシュミットに興味を持たれたら『政治的なものの概念』もお薦めです。

現代議会主義の精神史的状況 他一篇 (岩波文庫)

現代議会主義の精神史的状況 他一篇 (岩波文庫)

政治的なものの概念

政治的なものの概念

空想より科学へ

現代政治の欠陥や労働問題を見ていくためにも社会主義思想の理解は欠かせません。とはいえ『資本論』を筆頭とするマルクスの本はいずれも難解で、『共産党宣言』は過激なアジテーションが多分に入り込んでいます。共産主義思想の入門にはマルクスの支援者であったエンゲルスの『空想より科学へ』がお薦めです。わかりやすく平易に科学的社会主義の発想が描かれています。次はマルクスの『賃労働と資本』へと読み進めていくのが良いでしょう。

空想より科学へ (岩波文庫 白 128-7)

空想より科学へ (岩波文庫 白 128-7)

賃労働と資本 (岩波文庫)

賃労働と資本 (岩波文庫)

隷従への道

ハイエクによる社会主義批判です。個人の自由と計画経済は相容れないと指摘して、集産主義やケインズ主義もファシズムへと至る道であると批判されています。新自由主義と古典となっている本です。どのような自由市議に対して立場を取るにしても本書の議論や批判を踏まえた上で考えていく必要があると思います。

隷属への道 ハイエク全集 I-別巻 【新装版】

隷属への道 ハイエク全集 I-別巻 【新装版】

想像の共同体

ナショナリズムの起源について分析した本です。国家が存在するという人間の想像力が国民を生みだし、地球表面の特定部分と人類の特定部分集団に対して主権を主張する国家が構成されました。現実の国家には不平等や搾取が存在しても、戦争で自国民が死傷すると国民は同志の死を悲しみ怒って結束を強めていきます。このような作用がどのように生まれたのかが詳説されています。日本論との比較のために吉本隆明の『共同幻想論』と併読してみるのも良いでしょう。

定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (社会科学の冒険 2-4)

定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (社会科学の冒険 2-4)

改訂新版 共同幻想論 (角川ソフィア文庫)

改訂新版 共同幻想論 (角川ソフィア文庫)

危機の二十年

国際関係学の古典です。大学で国際関係や国際政治を学ぼうとした時にまず奨められる本となります。第1次世界大戦と第2次世界大戦の間の時期、戦間期の分析を通じて国際政治におけるユートピアニズムとリアリズムの関係が詳説されています。国際連盟に象徴されるユートピアニズムがどのように登場して挫折したのか、その批判として現れたリアリズムの構造とその問題点が指摘されています。現代の国際政治を考える上で参考になると思います。古典はやや難しいという方には高坂正堯の『国際政治』もお薦めです。古い本ですが現代的意味を失っていません。今月になって復刊されました。

危機の二十年――理想と現実 (岩波文庫)

危機の二十年――理想と現実 (岩波文庫)

国際政治 - 恐怖と希望 (中公新書)

国際政治 - 恐怖と希望 (中公新書)

社会はなぜ左と右にわかれるのか 対立を超えるための道徳心理学

社会はどうして右と左にわかれるのかを社会学・人類学・心理学・哲学などの膨大な研究成果を元に分析した本です。「ケア」「公正」「忠誠」「権威」「神聖」「自由」の6つの道徳のうち前3つを重視するのが左派であり、6つの道徳すべてを重視するのが右派であるという考察がなされていますが、社会の対立はなぜ生まれるのかやミツバチ社会との比較など示唆に富む考察が多数出てきます。

社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学

社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学

日本政治

日本の思想

丸山真男の政治評論は日本独自の政治思想や政治風土を知る上でどれもお薦めなのですが、特に入門書としては『日本の思想』が良いと思います。思想的な明確な軸がなかった日本が近代思想をどのように受容していったのか、「である」社会「である」道徳が支配的だった日本社会が近代化によって近代西洋の「する」社会の思想や技術を受け容れた時にどのような変容があったのかなどが解説されています。この本で丸山真男に興味を持たれたら『忠誠と反逆』もお薦めです。

日本の思想 (岩波新書)

日本の思想 (岩波新書)

忠誠と反逆―転形期日本の精神史的位相 (ちくま学芸文庫)

忠誠と反逆―転形期日本の精神史的位相 (ちくま学芸文庫)

自民党 「一強」の実像

日本の政治を理解する上で自民党は避けて通れないテーマです。この巨大政党は日本で長期間政権を握り様々な利害を集約しながら政治を運営してきました。そして2009年に選挙で敗れて政権を下野してから自民党は大きく変わりました。この本は自民党の組織構造や近年の急激な変化について裏側が解説されています。

自民党―「一強」の実像 (中公新書)

自民党―「一強」の実像 (中公新書)

政権交代 民主党政権とは何であったのか

2009年に政権交代が起き国民の期待を受けて民主党政権が成立しました。しかし、その後の民主党政権では決められない政治が続いて経済は低迷して期待は絶望へと変わり、震災対応や原発事故の国民への隠蔽体質が厳しく追及され政権を追われました。政権交代ではなぜ民意が実現できなかったのかを検証した本です。

政権交代 - 民主党政権とは何であったのか (中公新書)

政権交代 - 民主党政権とは何であったのか (中公新書)

共産党の研究

まだ頭が冴えていた頃の立花隆の本です。戦前の日本共産党の成立過程、特高との戦い、転向、スパイなどを膨大な資料を参照しながら解き明かしていっています。現代の共産党についても分析本がほしいところですが、なかなかそういう本が出ないんですよね。

日本共産党の研究(一) (講談社文庫)

日本共産党の研究(一) (講談社文庫)

日本共産党の研究(二) (講談社文庫)

日本共産党の研究(二) (講談社文庫)

日本共産党の研究(三) (講談社文庫)

日本共産党の研究(三) (講談社文庫)

多数決を疑う

多数決は最適な制度と言えるのか、そこに潜む問題点を明快に解説しています。社会選択理論の入門書として最適で、ボルダ投票、コンドルセ・ヤングの最尤法、アローの不可能性定理なども平易に解説されています。

多数決を疑う――社会的選択理論とは何か (岩波新書)

多数決を疑う――社会的選択理論とは何か (岩波新書)

革新幻想の戦後史

戦後の革新勢力とそれを取り巻く雰囲気について教育社会学者の竹内洋が分析した本。雑誌『世界』が広く読まれていた時代や進歩的知識人の台頭、左傾、ベ平連、全共闘などなど、革新を理解する上で助けとなるでしょう。読みやすいです。

革新幻想の戦後史 上 (中公文庫)

革新幻想の戦後史 上 (中公文庫)

革新幻想の戦後史 下 (中公文庫)

革新幻想の戦後史 下 (中公文庫)

〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性

占領期から70年代までの政治思想の変遷を膨大な数の文献を元に整理した本です。分厚い本で入門書とは言い難い部分もありますが、戦後民主主義や保守主義を歴史から考えていく際にこの本は重要な手引きとなるでしょう。

〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性

〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性

渡邉恒雄 メディアと権力

公称1000万部発行の読売新聞をつくりあげた男・渡辺恒雄はどのように権力と接近したのか。様々な資料や独自取材を元にマスコミと自民党との癒着に迫ったノンフィクションです。ナベツネはまさに現代の政商ですね。そしてこのような癒着は氷山の一角に過ぎません。

渡邉恒雄 メディアと権力 (講談社文庫)

渡邉恒雄 メディアと権力 (講談社文庫)

『財務省と政治』

この国の税制政策を考える時に財務省は避けて通れない問題です。「省庁の中の省庁」「最強省庁」と呼ばれた財務省(大蔵省)。その権力構造と実態、時代変遷がよくまとまっています。新書で読みやすく、アベノミクスの登場に至るまでの最近の財務省の情勢も押さえられています。

財務省と政治 - 「最強官庁」の虚像と実像 (中公新書 2338)

財務省と政治 - 「最強官庁」の虚像と実像 (中公新書 2338)

政策を考える

金融政策入門

アベノミクス、金融緩和、金利政策、リフレなど金融政策に関する入門書です。とても平易に解説されていますが、内容はかなり踏み込んだ入門書となっています。金融政策はどのように決まるのか、金融政策と財政政策・為替政策との関係、金融緩和とデフレに関する議論などが網羅されています。議論の出発点として押さえておくと良いでしょう。

金融政策入門 (岩波新書)

金融政策入門 (岩波新書)

クルーグマン教授の経済入門

現代政治にはマクロ経済学やミクロ経済学の理解が欠かせません。クルーグマンかスティグリッツの『マクロ経済学』『ミクロ経済学』が網羅的でお薦めですが、大型本でとても分厚いです。コンパクトかつ平易に経済学を知りたいと思ったら『クルーグマン教授の経済学入門』がお薦めです。文庫ですが内容は深く経済学の発想を解説するものとなっています。本書で経済学に興味を持てたら、次にクルーグマンの『マクロ経済学』と『ミクロ経済学』を読んでみるのが良いでしょう。

クルーグマン教授の経済入門 (ちくま学芸文庫)

クルーグマン教授の経済入門 (ちくま学芸文庫)

クルーグマンマクロ経済学

クルーグマンマクロ経済学

クルーグマン ミクロ経済学(第2版)

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  • 作者: ポールクルーグマン,ロビンウェルス,Paul Krugman,Robin Wells,大山道広,石橋孝次,塩澤修平,白井義昌,大東一郎,玉田康成,蓬田守宏
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2017/03/29
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安全保障学入門

防衛大学校安全保障学研究会が編集した本です。安全保障政策、安全保障に関する理論、日米同盟や国際協力などが網羅されています。非軍事的な安全保障アプローチについても書かれてあります。本書を読むことで安全保障の基本はマスターできると思います。若干古いのが難点です。近年の安全保障政策は急激に変化しているので…。安全保障の理論研究という点ではジョセフ・ナイの『国際紛争』もお薦めです。

新訂第4版 安全保障学入門

新訂第4版 安全保障学入門

  • 作者: 武田康裕,神谷万丈,防衛大学校安全保障学研究会
  • 出版社/メーカー: 亜紀書房
  • 発売日: 2009/06/25
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国際紛争 -- 理論と歴史 原書第10版

国際紛争 -- 理論と歴史 原書第10版

  • 作者: ジョセフ・S.ナイジュニア,デイヴィッド・A.ウェルチ,田中明彦,村田晃嗣
  • 出版社/メーカー: 有斐閣
  • 発売日: 2017/04/24
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憲法

芦部信喜の憲法本。立憲主義を考える際の手助けとなります。日本国憲法の発想を網羅的に知ることができます。日本国憲法の成立過程や歴史的変遷、社会思想、判例も整理して書かれてあってわかりやすいです。基本的人権を巡る議論についても本書から辿っていくことができます。法学部では教科書として使われることも多いです。もっと平易に憲法や立憲主義を知りたい方は『これが憲法だ!』が読みやすいでしょう。

憲法 第六版

憲法 第六版

これが憲法だ! (朝日新書)

これが憲法だ! (朝日新書)

社会のなかの教育

岩波講座 教育 変革への展望シリーズの2冊目です。教育政策と社会科学のエビデンスの問題、子供の相対的貧困の実態、格差や貧困から公教育をどのように考えていくべきか、学校とライフコース、マイノリティの教育などが分析されています。教育政策を考える上で示唆に富む本となるでしょう。

社会のなかの教育 (岩波講座 教育 変革への展望 第2巻)

社会のなかの教育 (岩波講座 教育 変革への展望 第2巻)

近代家族のゆくえ 家族と愛情のパラドックス

テレビに多数出演して有名になる前の山田昌弘の家族社会学本です。近代家族がどのような過程で成立して、どのような問題をはらんでいるのか平易に解説されています。本書の議論は少子高齢化や家族の愛情や家事労働などを分析していく時の手がかりとなります。

近代家族のゆくえ―家族と愛情のパラドックス

近代家族のゆくえ―家族と愛情のパラドックス

単一民族神話の起源 「日本人」の自画像の系譜

『〈民主〉と〈愛国〉』と同じく小熊英二の本です。日本人は単一民族であるという神話はいつ生まれてどのような歴史的変遷で広がっていったのかが詳説されています。混合民族論との関係も本書で押さえていけます。移民・外国人労働者・国籍の問題が現在も政策課題としてあがっている日本国においては歴史との絶えざる対話の中で現代を考えていく視点が重要だと思います。『<日本人>の境界』もお薦めです。

単一民族神話の起源―「日本人」の自画像の系譜

単一民族神話の起源―「日本人」の自画像の系譜

政治の統計解析アプローチ

計量政治分析

統計解析ソフトRを使いながら政治の計量分析アプローチについて解説した本です。回帰分析として政府のパフォーマンスと社会関係資本の相関、順次ロジットとして第三国への直接武力介入の要因分析などが解説されています。数学が苦手な人にとってはやや難しい本となますが、政治に関わる統計をRと数理的アプローチを使って分析していく際に示唆に富んだ本です。『計量政治分析入門』という本もありますがSPSSを使った本なので、Rから入りたい方は本書が良いでしょう。

計量政治分析 (Rで学ぶデータサイエンス 14)

計量政治分析 (Rで学ぶデータサイエンス 14)

国際政治の数理・計量分析

国際政治をゲーム理論を使った数理的アプローチで解説した本です。国際政治でゲーム理論というと囚人のジレンマが軍縮や核戦略を説明するために一般にはよく知られていますが、ベイジアンゲームや回帰分析などの手法による国際政治アプローチも解説されています。

国際政治の数理・計量分析入門

国際政治の数理・計量分析入門

映画

ハンナ・アーレント

ユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントを描いた映画。第二次世界大戦中にユダヤ人大量虐殺を遂行したアイヒマンが南米に潜伏しているのをイスラエルの諜報組織モサドが発見してイスラエルに連行しました。アーレントはこのアイヒマン裁判を傍聴し、アイヒマンはただ命令に従っただけの役人だとして無罪を主張しました。全体主義、思考停止、悪の凡庸さなど現代に通じるテーマです。Amazon動画などでも見ることができます。

www.youtube.com

映画でハンナ・アーレントに興味を持たれたら、『ハンナ・アーレント - 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者』で彼女の研究や生涯について触れてみるのも良いでしょう。アレントの本はどれも難解ですが、生涯を知ると全体の流れの中で理解できるようになります。彼女が問題視していた全体主義思想とは何であったのか、理解が深まります。

ハンナ・アーレント - 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者 (中公新書)

ハンナ・アーレント - 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者 (中公新書)

立候補

羽柴秀吉・マック赤坂・外山恒一など泡沫候補にスポットを当てて彼らの活動を追ったドキュメンタリー映画。衆議院選挙最終日、私も秋葉原で安倍総理が演説した後にマック赤坂が現れて帰れコールが湧き起こった光景はリアルに目撃していました。外山恒一が東京都知事選挙に立候補した時は高円寺で外山恒一の飲み会に飛び入りで参加しました。彼ら泡沫候補はなぜ泡沫のまま終わるのか、選挙とは何なのか考えさせられる映画です。

www.youtube.com

映画「立候補」

映画「立候補」